全裸露出で現行犯逮捕

全裸露出による公然わいせつ罪で現行犯逮捕されて人生詰みました

検察調書と勾留言い渡し

留置所にいる間は、特にやることはなく、2-3日に1回取り調べがある程度ですが、送検が決まれば、検察庁に出向き、取り調べの上で勾留か釈放かの決定をもらわなくては次の段階に進めません。要するに、一度逮捕されてしまえば、一度は検察庁で取り調べを受けないと娑婆に出られないことになります。

https://1.bp.blogspot.com/-q1kD2qkMyYo/VufYeQDRtmI/AAAAAAAA44A/EPUs3a5VjFcQiwI7CkXy2BfWtq3AsQ5Mg/s800/police_tejou.png

 

検察行きは一日がかり 

留置されているのは警察署内の留置所です。ですので、警察による取り調べは留置所を出るだけですぐに取調室にいけますが、検察による取り調べは検察庁に行かなくてはいけません。警察は大抵の市に一つ以上ありますが、検察庁は中核となる市にしかありません。ですので、検察庁までは護送車で運ばれていくことになります。

護送車は各警察署を回って容疑者を数人づつ拾ってゆきます。朝は早い警察署だと8時ぐらいにお迎えがきます。帰りはすべての容疑者の取り調べが終わってから同じように各警察署に容疑者を送り届けてゆきます。最終は夕方の5時ぐらいになることもあります。本当に一日がかりです。

留置所を出る時は手錠腰縄

警察で取り調べがあるときも房を出る時は手錠腰縄をされるのですが、取調室に入れば手錠を外してくれるので、手錠をしているのはものの5分ぐらいです。ところが、検察に行くときには房を出る時に手錠腰縄をされると、検察所内の房に入れられるまでずっと手錠腰縄のままとなります。1時間近い時間重い手錠をはめられていると、自分が罪人であるという実感をより強く感じることになります。

僕の時は腰縄はそれぞれ担当さんが持っていましたが、場所や容疑者の人数によっては、複数の容疑者を腰縄で数珠つなぎにすることもあるそうです。そうしたらますます惨めな感じになってしまうでしょう。

手錠をすると言っても、手首に食い込むわけではないし、前手錠だと意外と身体の自由は保たれるのですが、嫌でも手錠が目に入り、手に重さを感じると、被虐感が強まります。この段階だとあくまで容疑者ではありますが、人格を奪われた罪人という感覚になります。

検察庁内の房は留置所の房より辛い

検察庁に到着すると、手錠を外され房に入ります。検察庁内の房は留置所の房より狭く、寝転がるわけには行きません。硬い座布団はありますがここに座ったまま数時間ただ待つのはかなりの苦行です。

また、留置所の房であれば新聞や本を読むことが出来ますが、ここではそのような娯楽のたぐいは一切ありません。ただただ無音の空間で座って待つだけです。

トイレも貧弱

トイレも留置所の房のトイレは一応天井までの扉があって独立した空間になっていますが、検察庁内の房のトイレは腰の高さまでの扉があるだけで、房の空間とつながっています。ですので、小をするときも座ってするように言われます。ここで大を出来る人はかなり肝が座っていると思います。

検察による取り調べは一瞬

午前中3時間ただひたすら待たされ、お弁当を食べたあと、午後1時間ぐらい待つと、やっと担当さんが来て房の外に出され、再び手錠腰縄をつけられて、検察官の居る場所に連れてゆかれます。

そこで取り調べがありますが、僕の場合現行犯逮捕なので、否認できることは殆無く、警察が作った調書をベースに作られた検察調書が読み上げられるのを聞いて、追認するだけです。

調書のベースとなる警察の取調資料はファイル1冊にまとまっており、おそらく100ページぐらいになっています。ちらっと見たところでは、露出を行った公園の見取り図や要所要所の写真が載っていました。そして、警察で撮られた僕の全裸姿の写真も貼ってありました。警察で撮られたときは、陰部を隠さない写真と、ボードで隠した写真と両方撮ったのですが、見たところ、陰部が出ている方の写真だったようです。こんな形で半永久的に僕の裸体が公文書として残ってしまうと思うと恐ろしさを感じました。

取り調べ自体は10分ほどで終わり、調書に署名と拇印を押します。署名欄の上に「勾留請求」と書いてありましたので、これで釈放ではなく、10日間の勾留が請求されてしまうようです。眼の前が暗くなり、絶望の淵に落とされてしまいましたが、取り調べ内容については否認する場所はありませんでしたので、逆らうわけには行きませんでした。

裁判所に移動

3時頃になると全員の取り調べが終わり、全員房の外で手錠と腰縄をつけられると、容疑者一人ひとりに担当さんが付き、更に先頭と最後に一人ずつ担当さんが入る形で行列になり、護送車まで移動し、更に護送車で隣の建物にある裁判所まで連れてゆかれます。裁判所では控室のような房がありますが、この中では手錠は外されることはありませんでした。壁には「死んでやる」とか「人でなし」とか落書きがありました。

勾留言い渡し

10分ほど待ったあと、一人ずつ呼ばれ、裁判官から勾留を言い渡されます。一応、逃亡の意志はなく、証拠はすべて既に差し押さえられているので、証拠隠滅すべき証拠もないため、勾留は無効であると申し立てたのですが、聞き入れられること無く、10日間の勾留が決定してしまいました。留置期間中で一番絶望した瞬間です。

再び手錠腰縄で留置所に戻る

申し渡しが終わると、再び全員手錠腰縄をつけられ、護送車に乗せられます。この日は、朝連れてこられた人が全員そのまま戻りましたので、勾留されずに釈放決定した人は居なかったのだと思われます。

まとめ

検察による釈放決定がなければ娑婆に出れませんので、逮捕されてしまった以上一度は通らなければならない検察取り調べですが、身体的にもきつく、精神的にもダメージを強く受けました。ずっと手錠腰縄をつけられて移動するのも辛かったです。