留置所生活の中で息抜きの一つが入浴です。
留置所での入浴
ネットに出てくる情報は各種あって、自分の経験を出してしまうと、入所していた留置所が特定できてしまうのかもしれませんが、自分の例を書いてみたいと思います。
お風呂タイムは午前9時から
お風呂タイムは、運動(って言っても実質はひげそりタイム)の時間と並行して朝9時から11時ぐらいになっていました。娑婆ではお風呂は就寝前に入ることが多かったので、朝風呂というのは一種新鮮な感じがしました。
各房順番に一度に二人
担当さんが各房順番に一人づつ呼び出して、お風呂の場所まで連れてゆかれます。お風呂は留置所のエリア内にありますので、房を出ると言っても手錠をかけられるわけではありません。房から風呂場へ連れてゆかれるのは一人づつですが、風呂の中にはもう一人いて、お風呂場の定員は二人でした。
廊下で服を脱いで浴場内に入る
ここが普通の風呂と違うとことだと思いますが、いわゆる脱衣所はありません。廊下に脱衣かごが置いてあって、担当さんが見ているところで裸になり、準備ができたところで中に入ります。僕みたいにどこでも裸になって人に見られるのが平気というか嬉しい人は良いのですが若い女性など担当さんの前でいちいち全裸をさらさなくてはいけないのは大変だろうなと思います。
中から外へは扉を開けられないようになっていて、お風呂が終わると担当さんに声をかけて扉を開けてもらいます。
お風呂はかけ流し
お風呂は蛇口からお湯が出しっぱなしになっており、かなり盛大にかけ流しになっています。風呂桶は一度に二人入っても余裕があるぐらい、以外に大きいものでした。
お風呂が2日から3日に一回で、同じ風呂に20人ぐらい入るので、かけ流しでお湯がどんどん入れ替わっているのですが、お湯の表面には結構垢が浮いていました。そうは言っても、不潔さを感じるほどではなく、熱めのお風呂に身を沈めると、自分が今留置生活を送っていることをしばしの間忘れさせてくれます。
持ち時間は一人15分?
しばらくすると、担当さんが「315番はあと10分」と残り時間をコールします。コールはあと10分とあと5分の2回あるので、あと5分コールがあってから身体を拭いて出る準備をすれば十分です。
風呂を出ると、新しい下着やジャージが用意されています。僕のように私物の洋服を全く持たずに、留置所備え付けの服で着回している人でも毎回清潔な洋服に着替えることができるのは意外に行き届いていると感じました。
お風呂を出ると、また房に戻り、昼弁当までの間は寝たり読書をして過ごします。